1. 相談までの流れ
世田谷区の産後ケア施設からの紹介で、私のことを知ってくださいました。
初回は30分のお試しカウンセリングでお話し(Zoom)、お悩みやお子さまの健康状態などをヒアリング。解決のヒントをお伝えしつつ、長期サポートだと何をどのくらいまで期待できそうか等、率直にお伝えしました。
2. 相談内容:生後4ヵ月の赤ちゃんの夜泣きと寝かしつけの問題
お子さんの状況
- ・生後4ヵ月の女児
- ・ベビーベッド使用(親のベッド横にベビーベッド設置)
- ・第一子
ねんねのお悩み
- ・寝かしつけに疲労困憊(基本は抱っこ)
- ・寝かしつけに時間がかかる(15分~1時間)
- ・寝ぐずりがひどい(癇癪レベルに泣く)
- ・夜間に何度も起きる
- ・1日のトータル睡眠量が少ない(11時間未満が週3-4日)
- ・昼寝からすぐ起きる
抱っこでの寝かしつけで足腰の負担はもちろん、寝ぐずりでギャン泣きされることも多く、親の睡眠不足も重なり限界を感じているとのこと。
メンタルにきているので、いち早く解決したい。現在の寝かしつけ方は持続可能ではないということで、3週間サポートにお申込みくださいました。
3. 改善のためのアプローチ
3.1 睡眠環境の整備
室温、照明、音、寝具などをケアしました。特に遮光は徹底しましたね。
寝室のドアがすりガラスの引き戸でリビングの明かりが漏れやすかったので、どう遮光しようか一緒に考え、対応いただきました。
3.2 ネントレ開始の事前準備
「抱っこで寝かしつけてもらう」が習慣化していたので、これを「自分の力で寝る」に切り替える練習をすることに。(以下、ネントレと呼びます)
いきなり練習は始めず、数日かけて以下の準備をしました。
- ・活動時間の把握
- ・赤ちゃんへの事前説明
- ・お昼寝のとり方を調整
また、ネントレのウォーミングアップとして完全に寝入ってからおろすのではなく、少し早めにおろしてみるトライもしてみました。(無論泣いたので、再度抱き上げて寝かしつけ)
4. ネントレの実践と結果
ネントレというと、泣かせて放っておくイメージがあるかもしれませんが。
このケースでは、泣いたら抱っこを挟むサポートありきでのネントレを実施しました。
旦那さまがご在宅だったので、
ママ:寝かしつけ担当
パパ:リビングでモニターを見ながらLINEで状況を報告
と分担し、ご夫婦&私の3人がチームとなってネントレをしていきました。
「今、5分ギャン泣き続いてます」など実況いただき、「あと1分待ってから抱っこしましょう」など、リアルタイムでサポートしていました。(※)
(※)なるべく皆さまをリアルタイムでサポートしていますが、どうしても旅行とかぶったり何か外せない用事がある時はその限りではありません。夜間のリアルタイムサポートはお約束はしておらず、あくまでサービスとして対応しております。が、できる限り対応できるよう努めています。
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Day1:
22:15 ベッドイン→ギャン泣き・抱っこ・おろす
22:40 一度寝る
22:50 起きる→ギャン泣き・抱っこ・おろす
23:05 寝る
【夜間はいつもより長くまとめて寝てくれた】
Day2:
21:10 ベッドイン→数分してギャン泣き・抱っこ・おろす(これを数セット)
21:50 一度寝る
22:00 泣く→抱っこ・おろす
22:15 寝る
Day3:
22:15 ベッドイン→泣きが強まる・弱まるの繰り返し(ギャン泣き手前)
22:30 寝る
【初めて抱っこナシで入眠する】
Day4:
19:50 ベッドイン→10分後ギャン泣き・抱っこ・おろす(これを数セット)
21:00 泣きやめず、練習切り上げ。抱っこで寝かせる
【1番激しい泣きが伴った日。ネントレは切り上げるという対応に】
Day5:
21:50 ベッドイン→ギャン泣き数分、徐々に弱まる
22:10 寝る
【抱っこナシで入眠】
Day6:
21:45 ベッドイン→泣くものの、静かになる瞬間もある
22:05 寝る
【抱っこナシで入眠】
Day7:
21:40 ベッドイン
21:50 寝る
【抱っこナシで入眠】
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いやーーー頑張りました!
ネントレの初日から1時間以内で眠れたので、かなり順調と思えましたが。
Day4にして1番激しい泣き方となり、1時間経過しても眠れずこの日は抱っこで寝かせることに。
そんなアップダウンもありながらも、抱っこを1回も挟むことなく入眠できるようになり、7日目には10分で寝つくという大進化を遂げてくれました。
生後4ヵ月と、まだこだわりが少なめな月齢であることも、早く慣れてくれた要因でしょう。
Day8以降は、就寝時のサポートを減らしていくこと(トントンをフェードアウトしていく)と朝寝もベッドでのねんねに挑戦していきました。
その結果、初日から朝寝は大成功!そこから連日、ベッドで眠れるように。
しかも1時間以上まとまって寝ることも増えてきました。
就寝時のサポートはすぐには減らせず、Day8以降も1時間くらい寝つけない日があるなどアップダウンは続きましたが。
Day14にはトントンなど一切なしで、寝床におろすだけ、完全に自分の力で寝入れるまでに成長してくれました。
また、Day15には午後のねんねもベッドトライをし、見事成功!
日中のお昼寝も抱っこなし・ベッドでのねんねが安定していきました。
かなり上手くなったので、ベッドイン後に親が退室して完全に1人で寝てもらうことにもトライしましたが。こちらは、初日にかなり手こずり、1時間弱がんばりましたが難しかったので切り上げに。
退室しなければとてもスムーズに寝つけるので、退室はしなくて良いというご判断に至りました。
これも、やってみたからこそ納得できることですよね。トライして良かったとご夫婦からも仰っていただけました。
5. ご感想
サポート終了後のアンケートでは、こんなお声を頂きました。
Q.相談する前と現在を比べて、育児や生活全般で何か変化はありましたか?お気持ち面含めて何かあれば教えてください。
A.
母子ともに以前より睡眠時間が長く取れるようになり、日々穏やかな気持ちで育児に向かえるようになりました。夫とゆっくり過ごす時間も取れるようになり、本当に生活が変わったなと実感しています。
Q.3週間サポートに申し込もうと思ったのは、どのような理由からですか。
A.
抱っこで寝かしつけてからベッドに着地させる方法からいち早く脱却したかったため。また、ネントレに取り組むにあたり、細かいことも含め、不明点や不安点をいつでも相談できることを魅力的に感じ、申し込ませていただきました。
Q.サポートを受ける前に想像していたものと比べて、実際のサポートはどうでしたか?思っていたのと違った点(良い点・悪い点含む)があれば教えてください。
A.
想像以上に伴走者、として支えていただきました。LINE中心でのやりとりに不便さも幾分かはあるだろうなと思っていましたが、昼夜問わず、レスポンスが非常に早く、内容も簡潔で分かりやすく、全く不便さは感じませんでした。
Q.サポート中、何か印象的だったことがあれば教えてください。
A.
ステップバイステップの考えを大切にし、最初から高いゴールを設定しないようにしていただいた(サポート期間内に達成できるか分からないことは、〜ができる段階になったら取り組もうなど、高い理想を最初から掲げない)ことで、日々の取り組みに集中できました。
ねんねbaseという、睡眠コンサルタントを紹介しているサイトの方にはこんな嬉しいレビューも頂きました。
6. まとめ:4ヵ月でのネントレについて
育児書などでは「ネントレは生後6ヵ月以降に」とアドバイスされているものも多いですが。
低月齢でも、ねんねの練習はできます。
ただ、いわゆる抱っこをしないで泣かせっぱなしにするような”ネントレ”は難しいですね。それは生後6カ月以上に適応していくのが私もオススメです。
”ネントレ”といってもその方法は様々なので、低月齢でもできることはあるのです。
というより、むしろ低月齢の方がスムーズにいきやすいのが肌感です。
低月齢から寝るスキルを引き出しておいてあげると、その後の育児が見違えるほど楽しくなりますからね。
ねんねのお困りは、なるべく早めに解決しちゃいましょう。
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寝かしつけに疲れたな、1人でがんばるには限界だなと思ったら。
一緒に手をつないで、前に進んでいきませんか?
また、こんなお悩みは解決するかな?等、ご不安があればどうぞLINEで質問くださいね。